1060製作記(80)スライドバー – 3
2016/07/19
クロス・ヘッドを作ったので、シリンダー、ガイド・ヨーク等を仮組してみた。
クロス・ヘッドは本来であれば4本の棒に囲まれた内側を滑るので、+字形をしている筈で、当初はその様な設計をしていた。
で、実際に製作を始めた所、これが意外と厳しい作業。CADで図面を描いている時は、その実際の大きさを実感出来なくて、寧ろ自分自身が必要以上に小さくなりどんなパーツでも出来る様な勘違いに陥ってしまい、実際の作業でその小ささに驚くことが多く、このクロス・ヘッドはその典型例。
良くよく考えてみると、+字形でなくても、ピストン棒やメインロッドがあるのでクロス・ヘッドの横の動きは抑えられ、スライド・バーから外れることはない筈。とすれば敢えて難しい工作をしなくても良いのでは・・・。
そこで設計を変更して、凹型でクロス・ヘッドを表現することにした。
先ず、1mm厚の洋白板を、例によって捨て板に半田付けをした上でフライス盤で切り抜く作業を行った。しかし、これは見事に失敗!!
つまり、パーツが小さいので捨て板との接着面が小さい。そのため、エンドミルの回転する力に負けて材料が捨て板から剥がれてしまった。そこで、2度目は完全に切り抜かず、0.2mm程残した状態でフライス作業を終え、エンドミルの切削痕をガイドに糸鋸とヤスリで整形した。
これは大成功で、ハイト・ゲージを使って縦横に何本も輻輳する線を罫書いて、混乱して間違えるよりも、ずっと簡単で正確に切削が出来るので、これから出番が増えるだろう。
クロス・ヘッドが出来た所で、夫々の動きを確認するために上記の通り仮組をして、転がしてみた。
すると、引っ掛かることもなく、スムーズな動きで、一安心。
ピストン棒を取り付け、スライドバー等を半田付けしても、スムーズな動きであれば良いが・・・。
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